広島電鉄600形602号
・orihika4101の広島電鉄全車図鑑
600形602号
海岸遠〜元宇品口にて
☆沿革
1976年の西鉄福岡市内線路線縮小に伴うワンマンカーの移籍、また車長が長い関係でワンマンカーへの改造対象から外れていた500形のうち、3両が広電に移籍されたました。本形式が導入された事情として、1975年に千田車庫の火災で廃車になった車両が発生し、その不足分を補う目的、ワンマンカー化の推進の目的で導入されたようです。
移籍の際の改造点は、西鉄時代の折戸両端扉を引戸前中扉に変更した上でワンマンカー化、細部は正面中央窓の固定、ライト取替えなど行われました。改造内容は他の形式と比較して相当多い。塗装は西鉄北九州線色と一般には言われているが、入線時はむしろ旧大阪市電色に近いような色で、明らかに西鉄色とは異なっていたらしいです。
1983年に603号が事故に巻き込まれ、同年の10月に廃車。それ以外の車両は1984年4月に三菱電機の直流交流変換駆動方式(三菱MDA方式)CU77A集中型による冷房改造、方向幕の大型・電動化、台車を入線時に着けていたK-10型を大阪市電型に交換が行われています。
その後も運用されたが、601は不具合が多く乗務員さんから不評で、2001年に廃車。現在は602のみが朝のラッシュ時に活躍しているが稼働率が低いです。一説には車体前後が絞られているため、他形式に比べ後方監視に支障があるといわれています。旧型各形式の淘汰が進む中、残る1両についても動向が注目されていますね。
☆基本データ
車両定員・・・80人
全長・・・13,620 mm
全長・・・13,620 mm
全幅・・・2,400 mm
全高・・・3,950 mm
車両質量・・・17.90t(冷改後)
主電動機・・・TDK-524/2
駆動装置・・・吊り掛け式
制御装置・・・KR-8 直接式
台車・・・大阪市電型
制動方式・・・SM-3 直通制動
製造メーカー・・・汽車製造
備考・・・半鋼製
(ウィキペディアより引用)
☆内装
車内はオールロングシートです。先述のとおり先端部がすぼまった形をしているので車内も同様に運転台に向かって細くなっています。
☆運用
所属:江波車庫
運用系統:ラッシュ時の6、7、8号線です
☆写真館
普段は江波車庫にいます。広電には他にいない真っ赤な塗装が目を惹きます。
後輩の1002号との離合。このカラーは広電っぽくないですがそれがまたかっこいいんですよね!
江波のフェラーリなんて呼ばれたりしています。
夜間に走る姿はとてもかっこいいです!