あらしのあとに。
2020年9月某日。
台風による予告運休が始まってから6時間ほど経った頃。
江波方面から静まった軌道と死んだ電停を照らす1両の電車が。(ライトは点いていませんが...)
そうそうない台風明けの全線保安確認列車。”全線”なのでもちろん白島線にも。
白島線に入線する「試運転」幕の電車、1000形の営業前試運転以来かもしれないですね。
軌道の安全を確認しながら、白島線を後にして江波方面へ帰っていきました。
この確認列車が江波車庫に入庫した後、まもなく全線で電車の運行が再開されました。
各車庫からぞろぞろと電車が出発して、錆びついた線路にいつもの賑わいが。
昼過ぎからの全線運転に伴い、午前中に設定されている白島線への送り込み列車が運休のままに。
白島線八丁堀まで回送で運転されたのち、八丁堀から営業開始というかつての9号線の運転スタイルがとられました。
かつての9号線といえば八丁堀電停の路面乗降、数年ぶりの光景が繰り広げられました。たぶん1000形では初めてなんじゃないかな?
あの”広電電車”が全線運休を予告した台風。結局大事に至るようなものでなくてよかったです。電車の足音が聞こえない寂しい町はもう御免ですね...。
あらしのあとに。チンチン電車は今日も行く。