”Kurono”diver -fragment-
‐ Chrono : ギリシャ語で「時 (とき)」・「時間」を意味するクロノス (chronos) に由来する接頭語
diver : ダイバー,水に飛び込む [もぐる]人,潜水夫 -
夏のうんざりとした暑さから解放されつつあった9月、性懲りもなくTwitterの海を放浪としていると「(旧)谷汲駅夜間撮影会」の文字が。
GOTO、だし...。予定空けれる、し...。最近お出かけしてない ( これは嘘 ) 、し...。
2020.10.18
こんな機会でもないと行かないような気に襲われ、気が付けば旧谷汲駅へ。
辿りついたときには既に辺りは薄暗く、そしてその代わりに眩しいライトと人影と。
新調したくそ重レンズに四苦八苦しながら、赤い電車を撮らせて貰いました。
やっぱり現役時代に来たかったな。闇夜に浮かぶおでこライトがかっこいい。
結局、展示位置への引き下げまでお邪魔しました。
モーターカーでの推進とはいえ、現役時代を思うことができてよかったです。
2020.10.19
谷汲を後にし、翌日は名鉄旧600V線区の遺構巡りへ。
まずは岐阜駅前に保存されている513号に再会しに行きました。もう1年前なんですね。
↓ 陸送追っかけ、懐かしいです。
こういう野晒しにされている保存車両は腐食が進行する速度が早いので心配していたのですが、1年経っても雨だれすら感じられず手が入ってるんだなと。
保存に携わっている方々には頭が上がらないです。今度はライトアップされてる時に来たい。
続いて訪れたのは美濃町線の終点だった旧美濃駅。
旧谷汲駅が2001年の廃止であったのに対し、こちらは1999年の廃止区間。
2000年代初頭の600V線区が廃止になっていく様は、文面でしか残ってない今ですら寂しさを覚えます。広島から車で向かったのですが、道端に見える「電車が走ってたらしきスペース」に当時を偲ぶことができました。
旧美濃駅といえば、錚々たるこの顔ぶれですね。
モ510形とモ600形はもちろんのこと、奥に見える生首...生首...。
連接車大好きオタク(自称)としては、この子だけはカットモデルにしてほしくなかったな...。こうして残ってるだけ感謝しないとなのかもしれないけれど。
最後に、揖斐線と谷汲線の分岐駅であった黒野駅の跡地「黒野駅レールパーク」へ。
当時の2-3番線が跡地に残されています。合わせてこの時はちいさなモ510形もいました。
おそらく2番線が揖斐線、3番線が谷汲線に使用されていたんじゃないかな。と。
レールパークから少し西へ進んだところに、揖斐線と谷汲線の土手が綺麗に見える場所が。
こんなにくっきり残ってるなんて、この場に立つまで知らなかった。
自分は古い人間なので、やっぱり現地で見て聞いて触って。それでこそ価値があると思うんですよね。
今回こうして、美濃や谷汲を巡って、電車や遺構に触れて。
インターネットで検索すればすぐ出るようなことかもしれないけど、それでも立ち寄れたことに大きな意義を感じてしまいました。
廃線からすでに15年。徐々に...ではあるけど風化が進む岐阜より。
”遠ざかっていく 記憶の中で どんな言葉よりも
生きていた証と刻を 触れた指先から感じているから”
-fragment : 破片,断片-
名鉄旧600V線区。失われた鉄路の、記憶の破片を追って。
↓ 好きな曲ので是非。ほんとはサブスクのリンクでも貼れればいいんですけどね...。
ちなみに今回もいつものオタクと限界ドライヴでした。お疲れさまでした。
↓ よろしければ是非!