丸窓ぱれえど
”岐阜駅前に 丸窓電車が やってくる”
岐阜市内線が2005年に廃止されたこの街に、再び路面電車が帰ってくるとのこと。いつか保存車両を見に行こうと思っていたところに思わぬ朗報でした。
JR岐阜駅の駅前広場リニューアルに際し、かつて走っていた路面電車の車両を駅前に移設しようという今回の試み。日中、堂々と、トレーラー上ではありますが昔走っていた道を再び辿るように走るモ510形を拝める日がやってくるとは。感無量です。
当日はなんだかんだギャラリーが多いのかなと、また朝9:00からとだいぶ早い時間にパレードが企画されていたのもあって大津を始発で出発。場所取りしなきゃなと思っていたのですが、結局パレード直前まであまり人出はなかったように思います。というか寒かった。
軽快な音楽、華やかなバトン行進とともにピカピカに整備された513号が岐阜駅前へと歩みを進めていきます。軌道はなくなっても、車輪ではなくなっても、それでも真っ赤な丸窓電車は岐阜の町に似合っているように見えました。現役時代に来たかったな...。
運よく吊り上げはいい場所から見ることができました。デッキも広場も人、人、人...想像以上にギャラリーが多かったです。驚き。
植木を跨いでの搬入は驚かされました。あそこまで高く吊り上げるのはあまり効率的ではなかったように思うので、あれもパフォーマンスの一環なんでしょうね。こちらも驚き。どのデッキからも写真はばっちりのようでした。
据え付け作業も無事終わり。岐阜駅前と言えばモ510形だよね、そんな日も近いのかもしれないですね。
駅前だし、また見に来ようかな。
お昼からは綱引きイベントがある様子でしたが、モ510形に沸く岐阜駅を後に次の目的地へ。
全国の路面電車には、まだ名鉄時代を経験している車両がたくさんいますよね。土佐の赤いのとか、豊橋の長いのとか(実は未履修)、福井の白いのとか。あの電車たちが走っていた岐阜の地を、故郷の岐阜の地を、ようやく踏むことができました。
(すべて2019/11/16 撮影)